平成19年6月定例議会 松田 昇 一般質問
|
高齢化が進んでいる集落(限界集落)と地域の再生は |
合併時の課題として、中心部が栄えて周辺部・特に山間地域が寂れていくことがありました。限界集落とは65歳以上の高齢者が集落人口の半数を超え、冠婚葬祭や田んぼ・生活道路の管理など、社会的な共同生活の維持が困難な状況にある集落のことであり、共同体として存続していく「限界」で、機能を失った集落は消滅に向かうとされている。そして、集落において55歳以上の人口割合が50%を超えたときには準限界集落と言う。(長野大学の大野晃教授が1991年に提唱)
松田 :市の全集落数、存続集落、55歳以上の人口割合が50%を超えた(準限界)集落、高齢化が進んでいる(限界)集落、過去10年間で消滅した集落数は。
市長 :171自治会などの組織単位で65歳以上の人口が50%以上は39地区、55歳以上の人口が50%超は67地区。過去10年かで消滅した集落は3地区である。
松田 :若年層の流出によって高齢化が進み集落機能が維持できなくなっている集落の問題点と現状認識は。
市長 :中山間地域の共通課題として、コミュニティ機能の衰退など集落機能の維持に関する問題点や買物や通院などの日常生活に関する問題点があると認識している。
松田 :中山間地域における過疎集落の今後の施策は。
市長 :地区によって状況が異なっているので、実態の把握と問題点の整理を行い、必要な施策の方向を探っていく。
松田 :お年寄りの皆さんは体力が落ちてくるので、生活道路の管理など集落行事ができないのが現状で、特に高齢化が進んでいる集落では、交通対策や防災・災害時及び救急時における対応は重要な課題だと考える。
|
北陸新幹線開通に向けたまちづくりは |
長野〜金沢間が開業すると、東京まで約2時間、長野まで約40分、金沢まで約45分で結ばれ、地域の産業や観光などの経済活動に新たな地域間の交流が活性化するものと予想される。ハードの取り組みは目に見えた取り組みとして進んでいるが、市民が心配されている交通結節機能である「並行在来線」「JR大糸線」等の課題である。また、観光・交流をどのように取り組むのかという課題もある。
松田 :北陸新幹線と並行在来線との結節点としての、新潟方面の特急列車の確保に向けた取り組み及び新幹線開業を契機とした、観光・交流の促進は。
市長 :現段階では、並行在来線の運行形態の論議に至っていない。引き続き糸魚川から新潟までの直通列車について県及びJRに要請していく。観光・交流の促進が乗降客の増大につながるよう、ボランティアガイドの充実、市民全体でのもてなす心の育成など、受け入れ態勢の向上に取り組んでいく。
松田 :糸魚川駅を北陸新幹線と並行在来線との結節点としての取り組みを、議会をはじめ関係諸団体と連携して取り組む必要がある。豊かな観光資源を有機的に結びつけた観光開発や豊かな自然を生かした体験メニューの開発など、観光プログラムを民間事業者と一体となって作成しなければならない。
松田 :北陸新幹線開通を見据えた高規格道路松本糸魚川連絡道路の取り組みは。
市長 :ルート案の絞込みにより、早期に整備区間へ指定されるよう、県に更に強く要望していく。
松田 :21世紀の塩の道として交通ネットワークの根幹を形成するとともに、観光を含めた産業振興策の基盤になる主要課題として位置付け積極的な取り組むことは、米田市長の政治生命をかけた1つの課題である。

|
頑張る地方応援プログラムは |
松田 :地方独自のプロジェクトを自ら考え、前向きに取り組む地方公共団体に対し、国が地方交付税等で支援措置を講じる「頑張る地方応援プログラム」が、今年度から開始された。当市の取り組み経過と今後の対応は。
市長 :「子育て応援」「健康づくり推進」「企業立地促進」「体験型観光交流」「安全安心なまちづくり」の5つのプロジェクトによりプログラムを策定し、今後3年間地方交付税等の国の支援措置を活用しながら、プログラムの目指す成果の実現に向け、関連する事業を推進して参る。
|
学校跡地の利用は |
松田 :旧南西海小学校校舎の跡地利用の進捗は。
市長 :奴奈川福祉会が施設の基本設計作業を進め、校舎の利用形態を一部変更し、開設予定を平成22年に延期したいとの報告を受けている。
松田 :認知症高齢者・知的障がい者の共存共生の総合福祉施設になり、更には自然の中で心の交流やふれあいを図ることによって認知症の進行防止や精神安定、情緒安定を図り、知的障がい者の自立ができる環境をつくり、地域の方の参加により相互理解や支援が促進できる拠点となる。行政として積極的に対応して欲しい。
松田 :旧根知小学校跡地利用で地元協議の現状は。
市長 :塩の道交流館が完成し、事業がある程度展開した段階で地元の意向を再確認する。
松田 :旧歌外波小学校に「越後姫川谷のボッカ運搬用具コレクション」を移動するが根知にあることで価値がある。再び私は、健康ゾーンや都市との交流センターとして活用できないか。塩の道資料の展示と伝承、農業体験学校で「地域の新しい学校」などを提起する。

|